2010年度の成田新高速鉄道開業に伴い、現在京成本線などを経由して
成田空港と都心を結ぶ“スカイライナー”が新路線に移行する。
移行と同時に現在の編成をすべて引退させ新型車両に切り替える。
成田新高速鉄道線の開業とともにデビューする新型スカイライナーの
デザインが京成電鉄より発表された。
デザインを担当したのは、デザイナーの山本寛斎氏。
車両外観は“風”をコンセプトにスピード感を表現したものになり、
車両先端と窓下のラインの“ウインドブルー※”と“ストリームホワイト※”を採用。
※ウインドブルーとは、日本古来の伝統色である藍色をアレンジしたもの。
ストリームホワイトとは、スピード感とシャープさを強調した白の中の白。
内装は、“凛”のイメージをした透明感と美しさが溢れているもの。
外装と同じくブルーとホワイトの二色使い。
床は市松模様をアレンジして波を表現し、天井高を高くして開放感を強めた。
外国人の体格も考慮し、座席幅や席の間隔を広げ、乗車定員を減らした。
ロゴマークに、毛筆によるSの文字を採用。
このSには、スカイライナーの頭文字の他、スピード、疾風、スーパーなどの
意味が含まれていると、勝手に推測。
新型車両に切り替えるのは、新線開業に伴い、都心と空港の所要時間を縮めるため、
車両の高性能化が目的。
最高時速を在来線(新幹線以外)最高の160km走行で運行できるようになり、
現行:日暮里−空港間を51分で結んでいるものを36分で結ぶようになる。
成田空港へのアクセスは、高速バスが頭一つ抜けており、ここに、
スカイライナーの京成電鉄と成田エクスプレスのJRが激しい競争をしている。
JRでも新型スカイライナーへの対抗として、
成田エクスプレスの新型車両導入を予定しており、
シーズン期には常磐線経由の空港直通列車の運行など、
各都市からのアクセス利便性で優位性を強調している。
成田新高速鉄道の開業は、千葉県内の関係地域にも大きく影響を与える。
空港への利用以外にも、千葉NTを走る新高速鉄道は、通勤や生活の利便性向上に役立ち、
ダイヤ編成次第では、京成沿線そのものへも影響を与える。
京成電鉄では、スカイライナー以外に、空港への一般特急を走らせているが、
この一部が新高速鉄道経由になると思われ、京成本線の利便性が低下する恐れがある。
現在、新高速鉄道と一体して運行する北総鉄道の列車は、
京成線に直通運転し、都営浅草線へと繋がっている。
北総鉄道と京成電鉄は相互利用するにあたり改札を設けていないが、
入口と出口が同じになる「都営浅草・京成」⇔「成田空港」の場合、
どのように経路を確認するのか、運賃体系が異なるためと収入の配分に課題が残る。
北総鉄道の運賃が高いことが沿線の発展を阻害していることは周知の事実であるが、
新高速鉄道開通に伴い、同じ京成グループとして、
何かしらの対応を同時に行ってもらうことに期待したいものである。(但し、厳しい)
参考:京成電鉄“スカイライナーS”