三浦展著:パルコ、三菱総合研究所を経て、カルチャースタディーズ研究所主催。
「下流社会」「格差が遺伝する!」など著作。
公式学歴が高卒の私が大学のことをどうこういう資格もないのですが、
この本で書かれている大学生のレベル低下が社会の活力を阻害し、
住み難い世の中を作っているという分析が面白くて一気に読んでしまいました。
今や大学を選ばなければ誰でも大学生になれる時代。
大学全入時代を迎え、学ぶ意欲や向上心の低い大学生が増え、レベルが低く、
ひ弱で、甘えん坊で、自己愛の強い学生たちが世の中に氾濫している。
同書で紹介されている実例は、ひどいものばかりで、ホントかよ?と思ってしまうものばかり。
この実例を映像化するだけでもそれなりのブラックバラエティ番組はできそう。
このような方々が遠く離れた本やテレビの世界での話なら笑い話で済むが、
実際に仕事をする仲間として、お客様として、隣近所の人として現れたら、
どれだけの被害に遭うのかと恐ろしい。
具体的な内容は本書を読んでいただくとして、著者は現状を変えるための考え方として、
社会に出る年齢を下げること、社会に出て役立つことを教えること、
いつでも学び直せ変更が容易な制度にすること、どこで学べることにすることを挙げている。
特に大学の定員を絞り、一定以上の成績を上げているものだけに受験資格を与え、進学率を下げる。
その代わりに、働くこと社会に出ることのための学校制度を作り、
深く学問を研究する人以外はこちらへ進学する。
著書では職業的なことが書かれていたが、不動産、住宅、住まい、金融、経済、法律など、
仕事とはしないが社会に出て必ず関わることなども学べるようにすることも欲しいところである。
また、著書の中では、大学に進学することによる家計負担の増加圧迫にも触れられている。
子供が真剣に学びたいという思いを親心で叶えてあげるなら、
多少生活が苦しくなってもそれはよいと思うが、遊びにいくだけのような学生生活なら、
親の心子知らずの見本のような話である。
大学にいってもどうせ学ばないのなら、とっとと就職して働いた方が家計にも良いし、
本人にとっても学ぶところが多く、早く成長できる。というのが私の実例でもある。
日常の仕事で一緒に仕事をする方々は名もある大学の方々ばかりですが、
五分で仕事を出来ていると思います。
逆にキャリアがある分だけ教えていることも多いとも思っています。
大学に進学することがどうこうではなく、そこまでの過程と学生時代の過ごし方の問題である。
熾烈な受験戦争に勝つ、運動部・体育会系で揉まれた、などの経験があれば、
知恵も耐力もあり、社会でも通用するし、それなりの方はやはり大学卒でもある。
置かれた環境やどれだけの試練を経験したのかなのだろう。